Markletの使い道について書こうと思っていたら、ちょうどおもしろい記事を見つけました。
マルチスクリーンを使った三段構えの“手のうち”開示
この記事は、ブレーンストーミング用専用ツールを考えてみたを受けてのものなのですが、そこには次のように書かれています。
会議にはその場の会話の流れとは別に「参加者固有の意識の流れ」が存在しているということなのだ。(中略)中にはその時点での話の流れを根底的に覆すような重要な意識もあるかもしれない。その「見えない意識」を話の流れを遮断せずにすくい上げるツールがあればいいのではないかと思うのだ。たとえば、手元で書いたメモが匿名状態でスクリーンや手元の端末に表示されるような仕組み。
これに対し今泉氏は、匿名であっても手元のメモをさらすことに抵抗のある人が多いので、1.「全員のオフィシャルな意見発表が行われるパブリックな画像空間」、2.「グループのためならさらしてもいい“手のうち”」、3.「自分のためのプライベートな“手のうち”」の三段構えにしたらどうかと提案しています。詳しくは記事を読んでいただくとして、私は、ウェブ上では既にこの会議の仕組みが実現されているように思えます。
「パブリックな画像空間」は、普通にあるウェブページです。また、「話の流れ」は、掲示板やメーリングリスト、IMなどで作ることができます。「プライベートな”手のうち”」については、ハードディスクなどにしまい込んであるプライベートな情報であり、後は「”手のうち”をさらす」ためのツールがあれば体裁が整いそうです。では、話の流れを遮断せずに”手のうち”をさらすツールとはなんでしょうか?
私は、Markletがそのツールのひとつになりうると思っていますが、現状でその役割を担っている重要なツールはブログだと考えています。よそのページの内容を引用して自分のブログでコメントするという使い方は、まさに話の流れを遮断せずに”手のうち”をさらす利用方法だと言えるのではないでしょうか。それではブログで十分かというと、「見えない意識」を吸い上げるツールとしては、やや力不足な面を持っています。
たとえば、トラックバックを受け付けているページは別として、言及されたページから言及したブログに簡単にアクセスする仕組みが用意されていません。これは、言及したことを管理するサーバと、トラックバックのように簡単に通知するツールが提供されれば改善できるでしょうから、少しもったいない気がします。
また、ブログを始めない人がいることにも注目しなければいけません。せっかく、良いアイディアやヒントを持っていても手軽かつ気軽に”手のうち”をさらすことができるツールがなければ、面倒な思いをしてそれをやろうとは思わないでしょう。ブログはサイトを立ち上げる手間をずいぶん省いてくれましたが、ちょっとコメントをしたいだけの人にとってはまだまだ不便なシステムです。
Markletは、使い手から見れば、手軽かつ気軽にどこかのサイトに言及することができるツールと言えます。そして、そのサイトのオーナーや訪問者は、そのコメントを比較的容易に吸い上げることができます。
使い方次第では、MyClipやIBの様に使うこともできます(実際、そのように使っていました)が、せっかくですので、吸い上げられることを意識しつつ手のうちをさらすツールとしての使い方を提案します。
ちなみに、コメントはRSSでも取得可能です。自分のサイトやブログに限定して、コメントを取得することもできます。詳しい説明は、次回のエントリで行います。
ところで、今泉氏の提案する三段構えの会議をウェブで実現するためのオールインワンのツールとして、ishinao氏の言う究極のWikiは、どうでしょうか?
- メインの本文Wikiページがある(履歴付き)
- それに対する議論など、時系列での付加情報を管理するためのコメント欄がある
- メインの本文に対して、非時系列の付加情報を管理するための付箋紙がある
「メインの本文Wikiページ」が「パブリックな画像空間」で、「会話の流れ」が「コメント欄(による付加情報)」、「”手のうち”をさらすツール」が「付箋紙」と考えればしっくりきます。
「究極のWiki」は「究極の会議システム」になるでしょうか?
なお、今回のエントリはMarkletの登録完了画面から、ココログのエントリフォームを呼び出して投稿する機能のテストを兼ねました。
下記の内容は、そのときのコメントで、ココログのエントリフォームに転記されたものです。
Marklet ID: 04-04-30-2
「グループのためならさらしてもいい“手のうち”」
公開されたウェブページがオフィシャルな空間と考えると、Markletは手の内をさらすためのツールといえるのかな。